私ももう50台後半、癌からの生還者で深部にまだコリを感じはするものの、ここまで良くなったのが奇跡と現状に納得していました。ただ父母両方の家系の点からいっても、目にトラブル多く、ここ10年来、特に右目失明の不安をずっと抱えていたし、右耳難聴気味で日常に支障も感じていたので、薦められるままに大場先生のところに来ました。
治療後すぐはよくわからないのですが、翌日か翌々日辺りに反応はおきます。通い始めて数ヶ月は鼻からオ血が久しぶりに(以前はよく出ていました)出ました。その後はすっきりします。それも出なくなったので、もうこんなもんかなと、思っていました。ところがです。月に一、二回ほど岡山から通い始めて半年、翌日、いつものようにストレッチをしようと開脚をした時、「あっ、動いた!」とびっくりしました。
実は私、11ヶ月の赤ちゃんの時に階段の天辺から下までお尻を打ちながら落ちていった話を聞いていましたが、自分では記憶にないこと、まったく意識の中にはありませんでした。ですが、既に高校の頃、右脚付け根に痛みが走り始め、夏休み中一週間も家でゴロゴロして久々に出歩いた時、激痛で足が止まり、この先私は歩けなくなるんじゃないか、「車椅子の人生?」と悪夢が頭をよぎりました。それからはとにかく毎日歩くように習慣づけたら、激痛は抑えられていましたが、違和感は残っていました。何でだろうと気になっていましたが、その時の動きから瞬間的に閃いたのです。ズレていた右坐骨が動いたのだと。
私も代替療法の仕事をしている者ですから、治療の結果を興味津々に見守ってきました。今、凝り固まっていた筋肉がほぐれて坐骨の正常位置に合わせて右坐骨部を作り上げていく過程だと感じます。日々のストレッチで、以前は意識しないと曲がったままだった右膝も、普通に真直ぐになってきました。更に変化は上半身にも現れました。特に右肩甲骨がやたら気になりだしたのです。自分で集中的にケアし始めたら、右頭部に血流がいくのを感じました。右目の違和感は減り、原因がわかったので失明の不安は消えました。また、重度の顎関節症を五年前に治したとはいえ、まだ右顎右喉奥に残っていた硬さも軽くなりました。
全身は繋がっているとつくづく思い知らされました。それにしても、まさか一歳にならないうちからズレてしまった骨でも正常になるという人体の復元力の凄さに驚きを禁じ得ません。自分でも「ウソでしょ」と言いたいくらいです。その復元力を引き出してくださった大場先生には本当に感謝でいっぱいです。残りの人生、健康不安なく生きていけます。これが身体呼吸法の神髄なのですね。ありがとうございました。諦めなかった自分にも乾杯!
しをり癒ったりサロン 新井君子、岡山市
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ご挨拶|身体呼吸道とは
1978年ころアメリカで頭蓋療法Craniopathyに関心をもってから、それ以来ずっと身体の息吹ともいえる身体内部の圧変動を感じるままに探求してきました。その過程で、日本人的な感性からハラ呼吸を意識するようになり、能の息遣い、居合のハラの据え方などを習いながら、ハラ呼吸のメカニ...
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